令和6年秋期試験問題 午前Ⅱ 問20
問20解説へ
ネットワーク機器間の光ファイバを使った通信を分岐させてネットワーク上のトラフィックを取り出し,セキュリティ装置で監視したい。ネットワークから信号を光学的に分岐させて取り出す装置はどれか。
- ネットワークタップ
- 波長分割多重装置
- ルータ
- レイヤー2スイッチ
正解 ア問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:ネットワーク
小分類:データ通信と制御
中分類:ネットワーク
小分類:データ通信と制御
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解説
- 正しい。ネットワークタップは、光ファイバやイーサネットケーブルに接続して、信号を光学的/電気的に分岐させる装置です。ケーブルを通過する信号を複製してIDSなどのセキュリティ装置やモニタリング機器に送ることで、通信を監視できます。ネットワークタップはケーブルにインライン接続して使用するので、ネットワーク上の通信を分岐させたいという設問の目的に合致します。光ファイバ対応のタップでは、内部の光スプリッタにより分岐が行われます。
- 波長分割多重装置は、光ファイバを効率的に利用するために複数の異なる波長の光信号を1本の光ファイバで同時に伝送する装置です。通信の分岐や監視を目的とするものではなく、通信帯域の拡張が主目的です。
- ルータは、IPアドレスに基づいて異なるネットワーク間でデータを転送するための機器です。一部のルータにはポートミラーリング機能が搭載されており、これを使うと指定したポートに流れるパケットを複製して別の機器に送ることが可能です。しかし、設問が求めているのはネットワーク機器の間でやり取りされる信号そのものを分岐させる方法なので、本肢は不適切です。
- レイヤー2スイッチは、MACアドレスに基づいて同一ネットワークセグメント内でイーサネットフレームを転送するための機器です。ルータと同じく、レイヤー2スイッチの中にはポートミラーリング機能を有するものがありますが、「ウ」と同じ理由で不適切です。
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