令和7年秋期試験問題 午前Ⅰ 問27
問27解説へ
図のアンゾフの成長マトリクスのうち,市場浸透戦略の例として,適切なものはどれか。

- ある商品が高いシェアを確保したため,最近の技術開発の成果を取り入れた上位機種を,既存のユーザー向けに販売する。
- ある地域において特別価格で販売することで,商品の知名度を上げ,その地域の多くの住民に販売する。
- ある地方で長年販売してきた商品を,今年から他の地方でも販売する。
- 販売実績がないある国の商習慣に合う製品を一から開発し,その国で販売する。
正解 イ問題へ
分野 :ストラテジ系
中分類:経営戦略マネジメント
小分類:経営戦略手法
中分類:経営戦略マネジメント
小分類:経営戦略手法
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解説
アンゾフの成長マトリクスは、縦横に「市場」と「製品」、横軸に「既存」「新規」を設定したマトリクス上に事業領域を位置付け、4つの経営戦略(市場浸透、製品開発、市場開拓、多角化)に対応させたフレームワークです。
各象限の経営戦略は以下のとおりです。
各象限の経営戦略は以下のとおりです。
- 市場浸透(既存製品・既存市場)
- 広告・宣伝を強化するなどして、他社のマーケットシェアを奪ったり、自社の優良顧客を増やしたりすることで成長を図る戦略
- 製品開発(新規製品・既存市場)
- 現在の顧客や市場に対して、新機能をつけた製品や新規開発製品を提案することで成長を図る戦略
- 市場開拓(既存製品・新規市場)
- 現在の製品を、今までとは異なる顧客や市場に販売することで成長を図る戦略
- 多角化(新規製品・新規市場)
- 技術開発、業務提携、M&Aなどで、現在の事業と関係のない新しい分野に進出することで成長を図る戦略
- 新商品を既存市場に投入するため、新製品開発戦略の例です。
- 正しい。既存商品を既存市場に投入するため、市場浸透戦略の例です。
- 既存商品を新規市場に投入するため、新市場開拓戦略の例です。
- 新商品を新市場に投入するため、多角化戦略の例です。
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