令和7年秋期試験問題 午前Ⅱ 問10
問10解説へ
認証デバイスに関する記述のうち,適切なものはどれか。
- USBメモリにデジタル証明書を組み込み,認証デバイスとする場合は,そのUSBメモリを接続するPCのMACアドレスをデジタル証明書に組み込む必要がある。
- 成人の虹彩を用いる虹彩認証では,認証デバイスで用いる虹彩パターンの更新がほとんど不要である。
- 静電容量方式の指紋認証デバイスは,LED照明を設置した室内では正常に認証できない可能性が高い。
- 認証に利用する接触型ICカードは,カード内のコイルの誘導起電力を利用している。
正解 イ問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ
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解説
- USBを認証デバイスとして用いる場合、USBそのものが鍵となるため、接続する端末の情報を組み込む必要はありません。MACアドレスを設定すると使用できる端末が限定されますし、MACアドレスの偽造は容易なのでセキュリティ効果もそれほど望めません。
- 正しい。虹彩とは眼球の黒目部分、瞳孔の外側にある円状の部分のことで、その部分のしわのパターンが個人ごとに異なることを認証に利用します。身体的特徴の中でも網膜や虹彩、手指の静脈パターンは経年変化のない特徴と言われているためパターン更新がほとんど不要です。

- 静電容量方式は、人体が発する微弱な静電気を利用します。このため室内照明には影響されません。逆に室内照明の影響を受けやすいのは顔認証です。
- 接触型ICカードは、接点端子でリーダーとカードが接することで電力供給や通信を行います。記述は非接触型ICカードに関する説明です。
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