令和7年秋期試験問題 午前Ⅱ 問6
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XMLデジタル署名の特徴はどれか。
- XMLデジタル署名の構文には,CMS(Cryptographic Message Syntax)が用いられる。
- XML文書中のエレメントに対するデタッチ署名(Detached Signature)を作成し,同じXML文書に含めることができる。
- エンベローピング署名(Enveloping Signature)では,一つの署名対象に複数の署名を付与する。
- 署名対象と署名アルゴリズムはASN.1によって記述する。
正解 イ問題へ
分野 :テクノロジ系
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ
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解説
XMLデジタル署名は、XML文書にデジタル署名を埋め込むための仕様で、RFC 3075として標準化されています。デジタル署名と同様に完全性・認証・否認防止などのセキュリティ機能を提供します。
XMLデジタル署名には、署名と署名対象の関係性によって3つがあります。

- デタッチ署名(Detached Signature)
- 署名と署名対象が独立している方式。別の文書や同じ文書内の任意の要素を署名対象にできる
- エンベロープ署名(Enveloped Signature)
- 署名対象の内部に署名を埋め込む方式
- エンベローピング署名(Enveloping Signature)
- 署名の内部に署名対象を埋め込む方式

- XMLデジタル署名は、XMLDSigというXMLベースの書式で記述します。CMS(Cryptographic Message Syntax)は、S/MIMEなどで使われるメッセージカプセル化のフォーマットです。
- 正しい。デタッチ署名では署名と署名対象が分離しています。そのため、別のファイルや同じ文書中の任意のXML要素を署名対象とすることができます。
- エンベローピング署名は、署名データの内部に署名対象のデータを埋め込む形態です。そのため署名と署名対象データの関係は1対1となります。
- 署名対象と署名アルゴリズムは、XML要素の属性値にURI形式で記述します。ASN.1(Abstract Syntax Notation One)は、デジタル証明書などに使用される、プロトコルを規定するために使われるデータ構造の定義言語です。
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