平成25年春期試験問題 午前Ⅱ 問15

ダウンローダ型ウイルスが内部ネットワークのPCに感染した場合に,インターネット経由で他のウイルスがダウンロードされることを防ぐ対策として,最も有効なものはどれか。

  • URLフィルターを用いてインターネット上の不正Webサイトへの接続を遮断する。
  • インターネットから内部ネットワークに向けた要求パケットによる不正侵入行為をIPSで破棄する。
  • スパムメール対策サーバでインターネットからのスパムメールを拒否する。
  • メールフィルターで他サイトへの不正メール発信を遮断する。
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分野:テクノロジ系
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ対策
解説
ダウンローダ型マルウェアは、電子メールの添付ファイルや不正なリンク、不正なWebサイトなどを介してコンピュータに侵入した後、感染したコンピュータの利用者に気付かれないようにインターネット上の悪意のあるWebサイトに接続し、マルウェアの本体や他のより危険なマルウェアをダウンロードするタイプのマルウェアです。

他のマルウェアをダウンロードする際には、組織内部ネットワークの感染したPCからインターネット上のWebサーバに対して確立され、その応答としてマルウェアがダウンロードされる仕組みになっているため、通常のインターネットアクセスと見分けにくく、ファイアウォールやIPSで遮断するのが難しいのが特徴です。
  • 正しい。Webアクセスに対してフィルタリングを行い、怪しいサイトへの接続を遮断することで、さらなるマルウェアのダウンロードを防止することができます。
  • マルウェアのダウンロード要求は内部ネットワークからインターネットに対して行われ、その応答パケットとしてマルウェアがダウンロードされます。このためインターネットから内部に向けた要求パケットを拒否してもダウンロードを防ぐ効果はありません。
  • メールは一次感染の方法として用いられることがありますが、他のマルウェアのダウンロードはHTTP通信で行われるため、メールの拒否だけでは対策として不十分です。
  • メールを使ってダウンロードされるわけではないので不適切です。

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