平成26年春期試験問題 午前Ⅰ 問16

ソフトウェアの使用性を向上させる施策として,適切なものはどれか。

  • オンラインヘルプを充実させ,利用方法を理解しやすくする。
  • 外部インタフェースを見直し,連携できる他システムを増やす。
  • 機能を追加し,業務においてシステムが利用できる範囲を拡大する。
  • ファイルを分散して配置し,障害によるシステム停止のリスクを減らす。
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分野:テクノロジ系
中分類:システム開発技術
小分類:ソフトウェア方式設計・詳細設計
解説
使用性とは、ISO/IEC 9126(JIS X 0129)として定義されているソフトウェア品質特性の1つで「分かりやすさ、使いやすさの度合い」をいいます。

ISO/IEC9126(JIS X 0129)では、ソフトウェアの品質特性として使用性を含んだ次の6つと、品質特性をブレークダウンした21の品質副特性を定めています。
機能性(Functionality)
目的から求められる必要な機能の実装の度合い
副特性として合目的性,正確性,相互運用性,標準適合性,セキュリティが含まれる。
信頼性(Reliability)
機能が正常動作し続ける度合い,障害の起こりにくさの度合い
副特性として成熟性,障害許容性,回復性が含まれる。
使用性(Usability)
分かりやすさ、使いやすさの度合い
副特性として理解性,習得性,運用性が含まれる。
効率性(Efficiency)
目的達成のために使用する時間や資源の度合い
副特性として時間効率性,資源効率性が含まれる。
保守性(Maintainability)
保守(改訂)作業に必要な労力の度合い
副特性として解析性,変更性,安定性,試験性が含まれる。
移植性(Portability)
移植のしやすさ,別の環境へ移した際そのまま動作する度合い
副特性として環境適用性,設置性,規格適合性,置換性が含まれる。
使用性は使いやすさ・分かりやすさを表す特性なので、ソフトウェアの理解性を高める施策である「ア」が適切です。
  • 正しい。使用性を向上させる施策です。
  • 機能性を向上させる施策です。
  • 機能性を向上させる施策です。
  • 信頼性を向上させる施策です。

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