平成29年春期試験午前問題 午前Ⅰ 問18
午前Ⅰ 問18解説へ
図のアローダイアグラムから読み取ったことのうち,適切なものはどれか。ここで,プロジェクトの開始日は0日目とする。

- 作業Cを最も早く開始できるのは5日目である。
- 作業Dはクリティカルパス上の作業である。
- 作業Eの余裕日数は30日である。
- 作業Fを最も遅く開始できるのは10日目である。
正解 ウ問題へ
分野:マネジメント系
中分類:プロジェクトマネジメント
小分類:プロジェクトの時間
中分類:プロジェクトマネジメント
小分類:プロジェクトの時間
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まずアローダイアグラム上の全ての経路を検証して、クリティカルパスとプロジェクト全体の最短所要日数を求めておきましょう。※ダミー作業は作業日数0日として計算します。
- [A→C→G→H]
- 5+20+20+10=55日
- [A→D→H]
- 5+30+10=45日
- [A→E→(右のダミー)→H]
- 5+10+0+10=25日
- [B→(左のダミー)→C→G→H]
- 10+0+20+20+10=60日
- [B→(左のダミー)→D→H]
- 10+0+30+10=50日
- [B→(左のダミー)→E→(右のダミー)→H]
- 10+0+10+0+10=30日
- [B→F→(右のダミー)→H]
- 10+10+0+10=30日
- 作業Cの先行作業は作業Aと作業Bです。作業Bが完了するのに10日を要するので作業Cを最も早く開始できるのは10日目になります。
- 作業Dはクリティカルパス上の作業でありません。
- 正しい。最短完了日数が60日なので、完了前に行われる作業H(10日)はプロジェクト開始から50日目までには作業を開始しなくてはなりません。作業Hの開始条件には作業Eの完了も含まれるので、作業Eは開始から50日目までに完了していればクリティカルパスに影響を与えないことがわかります。
作業Eを最も早く開始できるのは、
A(5日)とB(10日)の両方の完了=10日目
作業Eをクリティカルパスに影響を与えず最も遅く開始する場合は、
50日-E(10日)=40日目
余裕日数はこの両方の差なので、
40-10=30日
になります。 - 「ウ」の作業Eと同様の考え方で、作業Fを最も遅く開始できるのは40日目になります(最遅結合点時刻)。記述にある10日目は作業Fの最早結合点時刻です。
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