平成22年秋期試験問題 午前Ⅰ 問9

ヤコブ・ニールセンのユーザーインタフェースに関する10か条のヒューリスティックスの一つである "システム状態の視認性" に該当するものはどれか。

  • 異なる画面間でも,操作は類似の手順で実行できる。
  • 実行中に処理の進捗度を表示する。
  • 入力フォームの必須項目に印を付けて目立たせる。
  • 表示する文字の大きさや色が適切で、効果的に画像も使用する。
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分野:テクノロジ系
中分類:ユーザーインタフェース
小分類:ユーザーインタフェース技術
解説
ヤコブ・ニールセンは、デンマーク出身のアメリカの工学博士でありWebユーザビリティ研究の第一人者です。
ヒューリスティックとは経験則の意で、ユーザビリティエンジニアやユーザーインタフェースデザイナが、既知の経験則に照らし合わせてインタフェースを評価し、ユーザビリティ問題を明らかにする評価手法がヒューリスティック評価です。

原文は英語であるヤコブ・ニールセンの10か条のヒューリスティックスを要約すると、
  1. システム状態の視認性を高める
  2. 実環境に合ったシステムを構築する
  3. ユーザーにコントロールの主導権と自由度を与える
  4. 一貫性と標準化を保持する
  5. エラーの発生を事前に防止する
  6. 記憶しなくても、見ればわかるようなデザインを行う
  7. 柔軟性と効率性を持たせる
  8. 最小限で美しいデザインを施す
  9. ユーザーによるエラー認識、診断、回復をサポートする
  10. ヘルプとマニュアルを用意する
という10項目になるようです。

各選択肢がどのヒューリスティックに当てはまるのかを考えてみると、
  • 「一貫性と標準化を保持する」に該当します。
  • 正しい。「システム状態の視認性を高める」に該当します。
  • 「エラーの発生を事前に防止する」に該当します。
  • 「最小限で美しいデザインを施す」に該当します。
ということになります。

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