平成29年春期試験問題 午前Ⅰ 問26

事業戦略のうち,浸透価格戦略に該当するものはどれか。

  • 売上高をできるだけ維持しながら,製品や事業に掛けるコストを徐々に引き下げていくことによって,短期的なキャッシュフローの増大を図る。
  • 事業を分社化し,その会社を売却することによって,投下資金の回収を図る。
  • 新規事業に進出することによって,企業を成長させ,利益の増大を図る。
  • 低価格戦略と積極的なプロモーションによって,新製品のマーケットシェアの増大を図る。
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分野:ストラテジ系
中分類:経営戦略マネジメント
小分類:マーケティング
解説
浸透価格戦略は、新規製品を市場に投入する際に、価格を低い水準に設定することで可能な限り多くの顧客を獲得し、早期に認知度アップやシェア拡大を狙う価格戦略です。市場シェアを獲得した後は、大量生産によるコスト削減などで中長期的に利益を生み出し初期コストを回収します。浸透価格戦略は、価格弾力性が大きい日用品業界などの価格戦略でよく見られます。
これとは逆に、最初に価格を高い水準に設定し、徐々に価格を下げていく価格戦略を上澄み吸収戦略と言います。

したがって「エ」が正解です。
  • 収穫戦略の説明です。
  • 即時撤退戦略の説明です。
  • 拡大戦略の説明です。
  • 正しい。浸透価格戦略の説明です。

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