情報処理安全確保支援士令和7年秋期 午前Ⅰ 問7

問7

組込みシステムのプログラムで,放された状態では0になり,押された状態では1になるスイッチの値を読み込んでいる。このプログラムによって,スイッチの値は周期的に適切なタイミングで読み込まれ,チャタリング処理などの適切な処理が行われるものとし,aが今回の値で,bが前回の値とする。このスイッチが放された状態から押された状態に変化したことを検出するための論理式はどれか。ここで,"・"は論理積,"+"は論理和," "は論理否定を表す。
  • a・b
  • a・b
  • a+b
  • a+b
  • [出典]
  • 応用情報技術者
    令和7年秋期 問21と同題

分類

テクノロジ系 » ハードウェア » ハードウェア

正解

解説

今回の状態(a)が押された状態である1、前回の状態(b)が放された状態である0の場合を、他の状態と区別できることが必要です。各論理式の真理値表を比較して、a=1、b=0とその他の場合に違いが出るかを確認します。
a=1、b=0の場合のみ1、その他は0となるのは「ア」です。これが「放された状態⇒押された状態」を検出できる論理式です。

※設問では「検出するための論理式」とだけ示しており、1で検出と判定するという出力極性の条件はありません。他と区別でき、検出できるという意味では「エ」の論理式もその機能を有しています。
しかしながら、押された状態(通電)を1に対応させているため、この回路はアクティブハイ(正論理)方式と考えられます。したがって、検出=1の対応が妥当と言えます。ただ、アクティブロー(負論理)の方式も存在するため、試験問題としてはやや疑義が残ります。
  • a=1、b=0の場合のみ1、その他は0となります。「放された状態⇒押された状態」を検出可能です。
  • 押されて続けている状態、放されて続けている状態との区別ができないため誤りです。これは「押された状態⇒放された状態」を検出する論理式です。
  • 押されて続けている状態、放されて続けている状態との区別ができないため誤りです。
  • a=1、b=0の場合のみ0、その他は1となります。「放された状態⇒押された状態」を区別可能できるものの、0で検出となるため適切ではありません。
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