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情報処理安全確保支援士令和6年秋期 午前Ⅰ 問5
問5
- コールドスタンバイ構成で稼働しているサーバに障害が発生した場合,サービスは中断しないが,トランザクションは継続できない。
- コールドスタンバイ構成で稼働しているサーバに障害が発生した場合,サービスは中断するが,トランザクションは継続できる。
- セッションを共有しないクラスタ構成で1台のサーバに障害が発生した場合,サービスは継続できないが,トランザクションは継続できる。
- セッションを共有するクラスタ構成で1台のサーバに障害が発生した場合,サービス及びトランザクションは継続できる。
- [出典]
- 応用情報技術者
令和6年秋期 問12と同題
分類
テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの構成
正解
エ
解説
- コールドスタンバイ構成は、システム障害が発生した際に待機中の予備サーバに切り替えてシステムを稼働させる仕組みです。"コールド"の名前のとおり、予備サーバは平常時には電源OFF状態で待機しているか別の処理を行っています。障害発生時は予備サーバを起動し、業務システムを立ち上げて処理の引継ぎを行う必要があるため、サービスは一時的に中断します。また、主系と予備系で同期のメカニズムがないため、トランザクションも継続できません。
- 「ア」の解説のとおりです。コールドスタンバイ構成における障害回復ではシステムの再起動が行われるため、サービスは中断し、トランザクションも継続できません。
- クラスタ構成は、複数のコンピュータを連携して1台のコンピュータのように動作させることで、高い処理性能や可用性を実現する仕組みです。1台のサーバに障害が発生した場合、フェールオーバーにより他のサーバに処理が引き継がれるため、サービスは中断することなく継続されます。ただし、セッション情報が非共有の構成ではセッションの引継ぎができないので、トランザクションも継続できません。
- 正しい。セッションを共有するクラスタ構成では、セッション情報がクラスタ全体で共有されているため、1台のサーバが障害を起こしても他のサーバでサービスとトランザクションが継続されます。この方式はアプリケーションサーバの高可用性を確保するための一般的なアプローチです。
※セッション情報は、Webアプリケーションにおいてユーザーの状態を一時的に保持するためのデータです。