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情報セキュリティスペシャリスト平成28年秋期 午前Ⅱ 問7
問7
X.509におけるCRL(Certificate Revocation List)についての説明のうち,適切なものはどれか。
- PKIの利用者は,認証局の公開鍵がWebブラウザに組み込まれていれば,CRLを参照しなくてもよい。
- 認証局は,発行した全てのデジタル証明書の有効期限をCRLに登録する。
- 認証局は,発行したデジタル証明書のうち,失効したものは,失効後1年間CRLに登録するよう義務付けられている。
- 認証局は,有効期限内のデジタル証明書をCRLに登録することがある。
- [出題歴]
- 安全確保支援士 R1秋期 問6
- 安全確保支援士 R3秋期 問8
- 安全確保支援士 R6春期 問6
- 情報セキュリティ H23特別 問6
- 情報セキュリティ H27春期 問6
- 安全確保支援士 H30春期 問8
分類
テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ
正解
エ
解説
X.509は、ITU-Tが1988年に勧告したデジタル証明書及びCRLの標準仕様で、ISO/IEC 9594-8として国際規格化されています。CRL(Certificate Revocation List:証明書失効リスト)は、秘密鍵の漏洩・紛失、証明書の被発行者の規則違反などの理由で、公開鍵基盤(PKI)において失効した公開鍵証明書のシリアル番号のリストです。
- ブラウザに組み込まれている公開鍵の有効性を検証するためにはCRLを参照しなくてはなりません。
- CRLはデジタル証明書の有効期限を記述するものではありません。
- CRLでの公開期限は失効状態になったデジタル証明書の有効期限が切れるまでです。
- 正しい。秘密鍵の漏えいなどの理由で、認証の役に立たなくなった証明書は有効期限内であってもCRLに登録されます。