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情報処理安全確保支援士平成29年春期 午前Ⅱ 問21
問21
次のSQL文をA表の所有者が発行した場合を説明したものはどれか。
- 利用者Bに対して,A表に関するSELECT権限,UPDATE権限,INSERT権限,DELETE権限などのすべての権限,及びそれらの付与権を付与する。
- 利用者Bに対して,A表に関するSELECT権限,UPDATE権限,INSERT権限,DELETE権限などのすべての権限を付与するが,それらの付与権は付与しない。
- 利用者Bに対して,A表に関するSELECT権限,UPDATE権限,INSERT権限,DELETE権限は付与しないが,それらのすべての付与権だけを付与する。
- 利用者Bに対して,A表に関するSELECT権限,及びSELECT権限の付与権を付与するが,UPDATE権限,INSERT権限,DELETE権限,及びそれらの付与権は付与しない。
- [出題歴]
- 情報セキュリティ H23特別 問21
分類
テクノロジ系 » データベース » データ操作
正解
ア
解説
GRANT文は、特定のユーザーに表などのデータベースオブジェクトに対する権限を付与するSQL文です。
つまり、設問のGRANT文は「A表に対するすべての権限をBに付与し、さらにA表の権限を別ユーザーに与える権限もBに付与する」という意味になります。したがって適切な解釈は「ア」になります。
GRANT オブジェクトの権限 ON オブジェクト名
TO { ユーザー名 | ロール名 | PUBLIC }
[ WITH GRANT OPTION ]
書式は、上記のようになっていて権限には、SELECT・UPDATE・DELETEなどのように付与したい権限の名称を指定します。設問では権限が"ALL PRIVILEGES"となっていますが、これはGRANT OPTION以外のすべての権限を付与する指定です。さらに"WITH GRANT OPTION"が指定された場合には、別のユーザーに対して権限を付与する権限も付与することになります。TO { ユーザー名 | ロール名 | PUBLIC }
[ WITH GRANT OPTION ]
つまり、設問のGRANT文は「A表に対するすべての権限をBに付与し、さらにA表の権限を別ユーザーに与える権限もBに付与する」という意味になります。したがって適切な解釈は「ア」になります。